息抜きの合間に人生やってる人のブログ

髑髏城の七人ー下弦の月ーを観劇してその感動を残したいと思ってブログを始めました。舞台のことについて書くことが多いかと思います。

コクーン歌舞伎『切られの与三』を観に行ってきました♪

2018年 5月 17日 (木) 

 

 

 

 

わたし、歌舞伎を観たことがないんです。

 

 

うちの職場の先輩やら後輩やらがワンピース歌舞伎に大ハマりしておりまして

興味はあるんだけど

今は遠征しないと観れないと。

 

 

正直、歌舞伎には興味がある。

 

 

でも初心者が観に行ってもわかるかどうか不安。

 

でもちょっと見てみたい・・・

 

 

そんな折にちょうど始まったコクーン歌舞伎

 

前から聞いたことはあったけど

どういうものか全く知らなくて

行ったことのある後輩に話を聞けば

なかなか面白いとのこと。

 

立ち見席なら格安で見れるとの情報を聞いて

行ってみることに!!

 

 

 

 

 

開演1時間10分前、窓口前にはお一人しか並んでおらず。

意外と並んでないのね(; ^ω^)

 

2番目に案内され立ち見のA席を選ぶ。

 

 

 

開演30分前に開場となり

狭いロビーで内には列が・・・

 

お団子屋さんだ!

 

築地のお団子屋さんで人気のようで

しょうゆ団子と柏餅のこしあんを所望。

 

「380円ですー。」

 

と財布からお金を出そうとしたところで

 

 

「あのー、こし餡て言ったのにつぶあんなんですけどー!」

というおばちゃんが横から入ってきた。

 

前に買ったお客さんのやつ間違えてるじゃん!

 

ん?

お兄さんが今まさに詰めている私のパックを確認。

 

ていうか私のも間違えてるんですけどー(^_^;)

 

 

おばちゃんのを入れ替えた後に

「あのう、草じゃなくてこし餡なんですけど・・・」

って言ったらお兄さんちょっと(?_?)って顔したんだよね。

 

この人どっかで『白=こし/草=つぶ』

の方程式がどっかでわかんなくなってるー!!

 

 

そして「はい、390円ですー。」

400円出したらお釣り10円しか渡されず。

 

さっきより10円値上がってるww

 

もう一回商品の値段を確認して

お釣りはちゃんともらえたけど・・・

行列しちゃってひとりだったからテンパったのかなぁ。

 

なんか茂助だんごの話になってるけど違うんだよ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

あ、ここからはネタバレします↓

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ぶっちゃけ途中までは

歌舞伎にあらずストレートプレイにあらずって感じで

ちょっとどっちつかずだなぁって思ってたかもしれない。

 

 

 

でも最後のシーン!!!!

 

 

最後のシーンがもう

 

歌舞伎役者が歌舞伎のメイクで

ストレートプレイの舞台に立って(ていうか座ってたけど)

お芝居してるのが

めちゃくちゃ融合してる感があって

もうなんかボロボロ泣けたー。・゚・(ノД`)・゚・。

 

 

 

 

背景の青空と雲。

木更津から見た不思議な江戸の光景が

最後に画じゃなくてきちんとセットで具現化してて

Σ(゚Д゚;)あの時の背景だ!って思った瞬間にとてつもない感動がきたねー。

 

序盤で違和感に感じたものが最後に感動で返って来るなんて!!

 

あれはやられたーーーー!!!!

 

 

体育座りで語る与三郎の力ない力強さを感じるセリフが

またね、泣ける・・・

そのいいとこでしゅーって飛行機雲が流れるんだよね・・・

 

 

それまでちょっと微妙だって思ってたピアノの音が

ズババババババババババーーーーーーーーーーーーン!!!!!

って合致してもう感動の嵐。

 

音と役者と舞台装置と背景がもう全部融合して

なんの違和感もなく溶け込んでいて

涙が止まらなかったわぁ・・・

 

 

なんか劇場って素晴らしい、舞台って素晴らしいってことを

知らしめてくれるすごくいいシーンだったなぁ。・゚・(ノ∀`)・゚・。

 

 

 

途中の人が岩になって崖になってそこを与三郎が駆け抜けてくシーンとか

笹野さんが転がって来るとことか

いいとこはいっぱあったんだけど

最後のシーンのことをいの一番に言いたくなってしまうくらい

良かったんだー。.:+*:・'☆。、:+*:.

 

 

 

 

 

「 僕はこれを見るためにここへ来たのかもしれない・・・」

 

って渚カヲルくんのような気持ちになりましたとさw

 

 

 

 

 

 

 

 

 歌舞伎役者さんの生の芝居を見るのも初めてだったんだけど

いやぁすごい。

なんかね、すごかった。

芝居が上手いってのなんの。

 

急に気の抜けたようなストレートな芝居にするのも上手いし

ここっ!ってとこで見得を切るような芝居もめちゃくちゃかっこよかった!!!

 

 

歌舞伎を見たことないけど

あぁここが掛け声かけるとこなんだな!ってすぐわかるくらい

顔が変わるっていうか空気が変わるっていうか

ここが見せ場だぜ!っていうのがすごく伝わるねぇ(*-ω-)(-ω-*)゚.+:。ゥンゥン.:゚+

 

 

 

体力も素晴らしいし。.:+*:・'☆。、:+*:.

 

七之助さんが舞台上も客席も走り回って逃げ回るシーン、

馬跳びも何回も何回もさせられて

すごかった!!!!!

 

 

 あの時の跳び箱役の人たちが

一回与三郎を睨むのがまたおもしろかったなーww

 

跳べるもんなら跳んでみな!!って感じでww

 

 

 

 

 

 

あとね、歌舞伎役者さんたちがたくさん出ている中で

なんで笹野高史さんが出てるのか疑問に思ってたんだけど

見てみてなるほど!と。

 

もともと歌舞伎とストレートプレイの間の子みたいなかんじだから

普通の役者さんも出て当たり前なんだけど

まぁ名脇役というか

空間を回すのが上手いというか。

 

 

本当に舞台がぴったりの役者さんていうか

テレビより何倍も魅力が増す。.:+*:・'☆。、:+*:.

 

 

いやぁいい役者さんだなぁ〜(*´∀`*)

 

 

 

 

 

 

 

 

お富さん、綺麗だったなぁ〜

個人的にはおつるの方が好みだけど←

 

途中で一度セリフを間違えて

笹野さんが「今日は楽しい回だな〜」ってアドリブwww

言ったお富さんが笑って言い直してて

なんかね、そこが可愛かったwww

 

それにしてもお富さんは悪い女よのぉ〜

 

悪い女っていうか怖い女?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そういえば

第3幕が始まったら急に

「あれ?これは死後の世界なのかしら?」

「夢?」

って思ってもおかしくない様子になっていて

あの演出の意図ってなんだったんだろうなー

 

夢も現もさして変わりないってことかしら。

夢のようだけど現なんですよーってこと?

 

でもああいうのは嫌いじゃない(`・ω・´+)キリッ

 

 

 

 

 

 

 

 

与三郎についてはなんか思うところがいろいろあるわなー。

 

だってなよなよで情けないのに

人を殺しちゃうこともあって

ちょっとの我慢もできなくて女のところに行っちゃうし

それでひどい目にあっても

死ねない。

 

 

最初の間違いで弁解すればなんとかなりそうなのに

そうしないし

(まぁ物語を進める上では仕方ないんだけどw)

流れ流れて生きてる。

 

 

んーなんか結局人生ってこんな感じなんだろうなー。

 

 

みんながみんなヒーローになんかなれないもん。

 

こうやってぼーっと生きていくしかない人間もいるんだよ。

 

救いようがない人生でも

生きていかなきゃならないこの世は

辛いよねぇ。

 

 

こんなんだから与三郎が情けなくても

嫌いになれないんだなぁ。

生きていけ!って思うんだろうなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんかね、意外と私

歌舞伎が見たかったのかもしれない。

 

個人的には思ってたよりストレートプレイだった。

 

もっと歌舞伎を知りたいって思っちゃったなー

 

 

でもセリフが現代語だからわかりやすかったし

やっぱり歌舞伎を見てたら内容を理解できなくて飽きたかもしれない。

 

とりあえず次は

ワンピース歌舞伎をいつかどこかで見たいなあ〜

 

ナルトは・・・

ちゃんと読んだことないしハマらなかったからなぁ・・・

 

うん、悩む。